【確定申告ざっくり解説!】節税効果でより多くのお金を残す!!
こんにちは、美容師でエンジニアのyutoです
業務委託美容師(個人事業主)をやる上で避けて通れないもの
【確定申告】
会社員として勤めているときには、あまり馴染みのない言葉ではないでしょうか
業務委託美容師になって、初めて確定申告を経験する方の中には難しく感じる方も多いと思います
この記事では、初めての方にも何度目かの方にも
『何となくわかった』と思っていただければいいかと思います
自分の稼いだお金をより多く手元に残すためにも
仕組みを理解し、うまく申告できるようになりましょう!
覚えれば、より多くのお金を手元に残せるよ
ひまわりの種がもっと買えるね!!!
確定申告って何?
確定申告というのは
『年に一度、自分の所得を申告する』ものです
2〜3月に昨年一年分のものを申告することになっており
今年2021年分の確定申告は、2022年の2〜3月に行います
会社員の時には会社が代わりにやってくれていましたが、業務委託(個人事業主)は自分でやらなくてはなりません
確定申告には少し複雑なところもありますが、まずは給与の扱いの違いを知ると理解しやすくなるかと思います
個人事業主は一人で会社をやっているイメージだよ
給与と報酬

確定申告をしなくてはいけない理由に、給与の扱いの違いがあります
まずは手元に入ってくるまでの違いからです
会社員
給与の総支給から
- 厚生年金
- 健康保険
- 所得税
- 住民税
上記が引かれてから、自身の手元に入ってきます
業務委託(個人事業主)
まずは呼び方が『給与』ではなく『報酬』です
何となくそうなんだと思っておいてください
そして稼いだ分が何も引かれずに、そのまま手元に入ってきます
会社員は色々引かれるのに対し、業務委託(個人事業主)は何も引かれません
仮に30万円稼いだとしたら、入ってくる時点で5万円ほどの差ができるイメージです
収入増えるし、何も引かれないしメリットだらけだ!!
『報酬』は全て自分で使えるお金じゃ無いんだよ
ここから、入ってきた後の流れを見ていきましょう
払わなくてはならないもの

会社員
基本的には入ってきた給与から追加で払うものはありません
逆に年末調整にてお金が還付されることもあると思います
これは所得税の扱いによるものです
所得税というものは年間の所得から控除金額を除いたものに対してかかっております
(控除の説明は後ほど出てきます。。)
所得税率や控除金額は給与金額によって利率が異なりますので、興味のある方は調べてみてください
年間の給与に対してかかる所得税を
「これくらいだろうな」という見込みで会社は毎月引いております
多くの場合は余分に徴収しておいて、徴収しすぎた分が年末調整として返ってきます
会社員は
所得 = 毎月の給与 – 基礎控除
と、何となくイメージを持っていてください
業務委託(個人事業主)
『報酬』として入ってきたものはまだ何も引かれておりません
ここから、会社員と同じように毎月払わなくてはならないものが
- 国民年金
- 国民保険
上記の2つです
あれ?所得税と住民税は支払わないの?
そうなんです、会社員のように毎月は支払いません
基本的に所得税は確定申告の後に一括で支払いがあります
住民税も同じく、確定申告後の支払いになりますが4回/年に分割して支払うことが可能です
基本的には支払わなければならないものは
年金、保険、所得税、住民税の4つで共通してますが、支払うタイミングが異なるということです
ここから確定申告の中身について触れていきます
冒頭にもお伝えしましたが、確定申告は
『年に一度、自分の所得を申告』するものです
そして、その所得に応じて国民保険や住民税、所得税の金額が決まります(国民年金は定額です)
では所得はどう決まるのか
業務委託(個人事業主)の給与の呼び方は『報酬』でしたよね
毎月25日に30万円を報酬で受け取るとしましょう
年間で360万円の報酬です
そこから控除や経費を引いた後に残った金額が「所得」になります
控除とは『所得から差し引けるもの』です
適用されればされるだけ節税効果が高まります
控除には、いくつか種類がありますが、代表的なものをご紹介します
控除は確定申告の肝になるから、押さえておいてね
①基礎控除
基本的に全ての方に適用れます
(この記事執筆時点では48万円)
②申告方法による控除
確定申告の方法には、2通りの方法がありますが
- 白色申告(10万円)
- 青色申告(55 or 65万円)
といった控除額になっております
ここはまた記事にするかもしれませんが、現時点では『申告方法が2つあるのね』くらいに捉えてください
③社会保険料控除
国民年金や国民保険などの保険料です
ここでは3種類の控除のご紹介のみですが
当てはまれば、それがそのまま節税に繋がりますので、他の種類のものにも、目を通しておきましょう
さて、もう一つ所得から差し引けるものがあります
『経費』です
会社員には適用されないものですが、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか
経費にもたくさん種類がありますが
美容師において、どんなものが経費になるのでしょうか
いくつかご紹介いたします
『旅費交通費』
職場までの定期代などが対象です
これは事業に関係のある移動費は適用されます
その為、カットのセミナーを受けに行ったのであればそこまでの移動費も対象です
『接待交際費』
取引先の方など社外の方を接待する際の飲食費等が対象です
似たような経費に『会議費』というものがありますが
これは、同僚などとお店でミーティングなどをした際に発生する費用が対象になります
『材料費』
自身で使うシザーやコーム、お客様へのカラー剤など
業務に必要なものが対象です
『他には』
- 自分でお客様用に準備しているタブレット
- 雑誌のサブスク
- 顧客の予約管理に利用しているPC
- 撮影時に必要な衣装代
など、経費は種類が多いだけでなく
高額なモノの扱い方やそれを利用するにあたり、プライベートと仕事でどれくらいの割合で使用しているのかで経費にできる%が変化したりと
細かくわかれており、ここに関しては慣れも必要になるかと思いますので、
少しづつ理解していきましょう!
経費を使いこなせれば、グッと節税できるよ!!
ここまでの経費の説明で
意外と多くのものが適用されることを知っていただけたのではないでしょうか
会社員の時にはシザーやコームは通常の買い物と変わらない扱いだったのに対し
業務委託(個人事業主)では、節税の費用にすることが出来るのです
買ったモノ、何でも経費にしちゃえばいいじゃん!!
経費は公私混同させてしまってはいけないよ
注意点は、経費は様々なものに適用可能であるものの
友人とのプライベートな飲み会の費用やプライベートの旅行の費用など
業務に関係のないものは適用外です
あくまで 業務に必要な費用 = 経費 ですので
迷った時にはしっかり調べてから経費にしましょう
関係のないものばかり経費にして、所得を低く見積もってしまうことは
『脱税』なんてことにもなりかねません
大袈裟に聞こえるかもしれませんが、気を付けましょう
まとめ
確定申告とは所得を申告するものである
所得に応じて、国民保険や住民税、所得税などの金額が決まる
所得 = 報酬 – 控除 – 経費
控除と経費が大きくなれば、申告するべき所得が減り、節税につながる
いかがだったでしょうか
なんとなーくわかった気がします!!
あとは実際にやりながら覚えていけば大丈夫だよ!
会社員と業務委託(個人事業主)の違いや
確定申告のイメージをざっくり掴んでいただけていれば幸いでございます
余談になりますが、会社員が節税のために利用できる代表的なものは
- ふるさと納税
- 医療費控除
- 扶養控除
- 住宅ローン控除
などになりますが、業務委託(個人事業主)と比較して随分少なく感じるのではないでしょうか
業務委託(個人事業主)は節税のために出来ることが沢山あるのです
(言い換えれば、個人事業主の特権とも言えます)
ここまで会社員と業務委託(個人事業主)を比較しながら確定申告までお伝えしましたが
お金の面だけみると、業務委託(個人事業主)の方が魅力的に見えているかもしれません
しかし会社員には休業手当や育休などの福利厚生の恩恵もあったりします
業務委託(個人事業主)は時間や収入の自由が増える代わりに、働かなくては給与は0です
(給与保証などの福利厚生がないという意味です)
どちらの働き方のメリットを取るのかは人それぞれですが
だからこそ、業務委託(個人事業主)を選んだ方々は、頑張って働いたお金をより多く、正しく残せるようにしましょう
長い記事をお読みいただきまして、ありがとうございました!!
ciao!!