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【2022最新版】美容業界の現状

hairdesigner

「美容師」と聞いて、どんな印象をお持ちになるでしょうか。

  • キラキラしている
  • かっこいい
  • 憧れの職業

もしくは

  • 低賃金
  • 長時間労働
  • 不安定

と言ったことを思い浮かべたのではないでしょうか。

今回はさまざまなデータを元に、美容師業界の現状と課題を考察します。

現状の美容師数とサロン数

みなさんは現在の美容師とサロンの数はどれくらいかご存知でしょうか。

美容師の数は日本全国で約50万人

サロンの数は日本全国で約25万件です。

数字だけでは中々イメージが湧かないと思いますが、サロンの数はよくコンビニの数と比較されます。

どこにでもあるコンビニですが、日本全国のコンビニの数は約5万件です。

そう、サロンはコンビニの5倍もあります。

そんなにあるのかと、ちょっと驚きですよね。

余談ですが、全国の信号機の数は21万機ほどで、サロンは信号よりも多いのです!

深刻な美容師不足

先ほどの数字から単純計算すると1件のサロンにつき、美容師は2人の計算です。

みなさんが普段利用するサロンにはもっと美容師がいるのではないでしょうか。

美容師になるには一般的には専門学校に2年間通い、美容師免許を取得する必要があります。

美容師免許の取得者数を見れば新卒の美容師の最大数が予想できますが

直近10年間ほどの美容師免許の取得数はご覧の通りです。

多少の波はあるものの、毎年2万人弱と実は大きくは変わっておりません。

しかし全国の50万件のサロンに対して新卒は約2万人しかいないのです。

加えて美容師免許を取得した全員が美容師を目指すわけではありません。

ヘアメイクやアイラッシュにも美容師免許が必要になりますし

ネイリストやエステティシャンの道に進む人も少なくありません。

美容専門学校の平均的な男女比率が男性1:女性3であることも加味すると

実際の美容師の新卒はかなり少ないことが予想されます。
(一説では美容師になるのは30%程と言われております)

新卒の採用は非常に高い倍率です。

独立する美容師の増加

直近数年間のサロン数です。

右肩上がりに毎年約3000件ほど増えています。

小規模の開業はもちろんですが、近年では固定人件費のかからない業務委託での独立も増加傾向。

現在の新卒数では増加していくサロン数に対して、どんどん足りなくなっています。

独立してもスタッフの求人に苦労するオーナーは少なくないでしょう。

離職率の高さ

美容師は離職率が非常に高い職種です。

H24の新卒美容師数で例を挙げます。

画像は「仮に新卒美容師免許取得者が全員美容師になったら」1年後、3年後、10年後に残る美容師数です。

男性数は美容学校の男女比率の平均が(男性1:女性3)というところから予測しております。

見ての通り、高い離職率ですよね。

美容師の平均独立年齢と言われる31歳の頃には男性は300人ほどしか残らないのです。

離職理由は個人様々であると思いますが

  • 低賃金
  • 長時間労働

やはりこれが大きな理由です。

1年で離職

新卒では16万ほどが平均となっており、年金や保険が引かれると、手元に残るお金は13万円弱ほどです。

特に東京へ上京し、一人暮らしをしている人にとってはかなり厳しい金額です。

加えて朝早く、夜遅い長時間労働になりやすいのでサロンから近いところに住みたいところですが

都心に位置するサロンの近くは家賃が高く、少し離れざるを得ないのが現状です。

(家に条件を求めなければ話は別ですが)

またカット等の練習は対人で行う前に、ウィッグと呼ばれるマネキンを使用して行います。

人毛を使用していることもあり、1体¥3000ほどです。

新品はロングヘアーですが、少しづつカットしたりカラーしたりパーマしたりと

多くのヘアスタイルを練習しなければなりませんので、消耗品として必要な出費になります。

どの業界でも言えることですが、本当に美容師が好きな人だけが残っていけるような環境です。

3年ほどでは

美容師はアシスタントを経て、スタイリストになります。

アシスタント期間は平均で3年ですので、スタイリストデビューの頃の離職になります。

サロンによって給与システムは変わりますが、アシスタントのうちは給与が大きく変わることはありません。

お客様を担当できるスタイリストになって初めて売上に応じた歩合等がつきます。

スタイリストになると同時にお客様がいる状況であれば給与も大きく上がりますが

そうでない場合、アシスタントと大きくは変わらないでしょう。

お客様がいない時期にはアシスタント業務をやらなければならないこともあります。

スタイリストになったからといって急に世界が変わるわけではないということです。

近年では、そんな背景から業務委託サロンに移る若手スタイリストが多いです。

完全歩合ですので、アシスタント時代の倍以上稼げますし

多くの業務委託サロンはスタイリストのみが在籍し、アシスタントの練習を見る時間や

ミーティングなどの時間がないことも人気の理由の一つです。

また女性美容師においては3〜5年目の時期には結婚が離職理由になることも多く

近年はデビューまでの期間を短くしたり、産後に復帰できる環境が用意されたりと

離職しにくく、働きやすい環境作りに力を入れるサロンも増えてます。

10年経つと

サロンに勤めているのであれば、幹部や店長

もしくは独立を考える年齢です。

美容師として働くのに困ることはないキャリアになっていますが

だからこその離職理由が生まれてきます。

特に男性であれば美容師としてのキャリア以外の選択肢も考えるころ。

美容師として稼ぎや労働時間が明確に見えてきますので

その先のライフバランス(結婚や老後のことなど)を加味して

「もっと休みがあった方が」「土日休みの方が」「将来不安だな」などの悩みが。

男女ともに、美容師としての悩みではなく、「働き方」というもう少し大きな枠で

自身のライフプランを考える年齢でしょう。

まとめと考察

美容師免許取得数に大きな変化はありませんが、取得後のキャリアが多様化していることで

美容師を目指す人数は減少傾向です。

反面、サロン数は年々増加してますので人材不足はますます深刻化していくでしょう。

その背景には業務委託サロンやサロンモール、シェアサロンなどが普及したことで、独立しやすくなったことが挙げられます。

業務委託であれば無駄な人件費はかかりませんし、スタイリストしかいないことでサロンワークに集中できるメリットがあります。

シェアサロンやサロンモールではリスクを小さく独立ができます。

しかし、スタイリストの数は不足してますので、いずれにせよ求人には苦労することが予想されます。

では、これから生き残るにはどうするべきか。

これまで以上に「自己ブランディング」が必要になると思います。

今、求人・集客ともに成功しているのはうまくSNSを使いこなしているサロン、美容師です。

「あの人の元で学びたい、一緒に働きたい!」

「インスタに上がっているようなスタイルになりたい!」

といったように、SNSがあれば高額な求人費用や広告費などが不要になりますし

実際にSNS で成功している美容師は、大手予約サービス離れをしはじめています。

顧客が増えれば、単価も上がっていくでしょう。

SNSを有効活用することで、稼ぎや働き方が変化しているように思います。

 

また美容師といえば全ての技術ができるのが当たり前でありましたが

特化型の美容師やサービスが伸びています。

自分の自信ある技術をそれを求めるお客様にピンポイントに届けることで

イメージのずれの少ない、理想のスタイルを提供することができます。

1000円カットを始めとした、キッズカット専門やシャンプーブロー専門、ヘッドスパ専門など

ニーズに合わせた形は顧客満足度を上げることに繋がります。

 

これからはこれまで以上に自分の売りたい技術に特化していく必要があるのかもしれません。